5年前のお弁当の日記
・ひたし豆いり卵焼き ・菜の花からしあえ ・ブロッコリー(下にマヨネーズしいた)・白身魚のフライ
・じゃがいもの煮物
ごはんにかけたふりかけはだしをとったときの昆布と鰹節で手作りした
しばらく休んでいた夫のお弁当作りをまたはじめた。一番の理由は、買ってきた食材を消費しきれないことが多い
から。二人暮らしで、夫が家でしっかり食べるごはんは晩だけなので(朝はパンとヨーグルト程度)どうしても
買ってきた野菜を余らせてしまう。お弁当を作ればこの問題は解決するのでは!と思ったのだ。
お弁当を作るにあたってテンションを高めるために本屋で買ってきた本。

- 作者: 佐藤剛史
- 出版社/メーカー: 五月書房
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
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いろんな人のお弁当のエピソードがのっていて、自分のお弁当の思い出と重ねて涙が出た。
お弁当のエピソードはだれにでもあると書いてあった。私にもある。
うちは商売をしていて母もとてもいそがしかったので、私のお弁当はあまり手の込んだものではないことが多かった。
高校生のときあんまりだと思ったお弁当の日があって(たしか冷凍食品ばかりとおいしくない卵焼きがはいっていた)
帰って母親に文句を言った。
無理にお弁当作るなら作らなくていいと。作りたくないなら作らなくていいと。
半泣きで訴えたのだった。
母親は、そんな私に反撃せず、悲しそうな顔をして謝った。そしてその日の夜遅く、次の日のお弁当の準備をする
母親の後ろ姿があった。
その姿を見て、母に申し訳ないことを言ってしまった気持ちと、母が早速私の気持ちに応えようとしてくれたことが
うれしい気持ちとで、胸がいっぱいになった。いまでもそのパジャマ姿の母がはっきりと思い出されるし、
何度思い出しても涙がでる。
次の日のお弁当は、いつもより手がこんだものだった。豆腐を甘辛く煮て、片栗粉で餡に
してあるものがはいってたことだけは覚えている。なんでもないものかもしれないけれど、とても
おいしかった。うれしくてうれしくて、帰って母においしかったと伝えた。
母は亡くなってしまったから、こんなことあったね~なんて振り返ることはできないけど、私はずっと忘れないと
思う。
夫のお弁当は、朝がはやすぎていやになることもあるけれど、できる範囲で続けたい。
夫への感謝の気持ちとおいしいもの食べてほしい気持ちを忘れないようにすれば続けられるかな。